写真をもらったのは桂林に戻った後のバス内でのことだが。墨絵のような有名な山水画のイメージは中々掴めないが、尖った山々が遠くに霞んでいる様は、白黒にすると墨絵にようになるのかもしれない。自然が作り出した不思議な景色である。岩の姿から、いろいろと名前が付けられていて、写真屋さんや船のガイドが時々教えてくれる。もっとも直ぐに忘れてしまうが。
１１時過ぎに昼食の案内がくる、既に皆降りていて食事がでるのを待っている。あまり変わらない中国料理で大皿がでてくる、ﾃｰﾌﾞﾙは広くないので一杯だ。船上で売っていた金木犀のお酒をボトルで買う、これはおいしくて良かったが、１５０元とやや高いか、ワインを思えばこんなものとも言える。小海老のから揚げもくるが、前記のようになったのだ。また、４人にビール１本付いていて、これも隣は飲まないので２本くらいになり、結構飲めることになる。
食事を終わって写真集を買う、Kさんは張り切って４冊で６０００円(１冊２０００円が１５００円）と値切ったと自慢して、隣の女性にも勧めていたが、実際は違う写真集だと言われてショックで何とか粘って１冊１９００円にした。あまり安くなった訳ではなく、これだと買わなかったかも、でも、共通費から出すと言ってしまったので、余っている円に６００円を立て替えてだしてなんとか遣り繰りする。
ネックレスも１本２０００円とか言っていたが、１０本で１万円と言って値引き交渉をする厚かましいおっさんがいる。結局は１０本も買い手がなくて、数本残り１本だけ１０００円で付き合う。船は予定時間よりも２０分ほど早く下船の港に着く、水が多いので流れもよかったようだ。
陽朔も観光地として賑やかな所、昨晩の食事場所もあった。バス乗り場までが西街散策になる。周囲の物売りが騒々しい。1000円の声が煩くよってくる。冷やかしを楽しむ者もいるのでなおのことややこしい。黄さんは説明もせずにどんどん進む、指定された土産物店以外は素通りだ。当然ながら観光がメインだからショッピングタイムも少なくなる。だが、余計な所で長く時間をとることになる。意識的に売りつけたいところなのだ。保証があるとは言え、やはり日本人向けに高くなっている。
昨日の夕食したホテルの近くにあるバス駐車場に戻って、ここからバスで桂林に戻る。昨日は１時間半かかったが。少し走って、山の中腹に丸い穴のあいた月亭山で写真タイム、木が邪魔になってきれいな円形は見られない。また少し走って大きいカジュマルの樹がある公園にくる。樹齢１４００年とのことで枝が横に長くでている。でも、少しのトイレ休憩だけで出発する。
３．桂林漓江下りと桂林名所所観光
5:30目覚め、6:20起床、
6:55〜7:20 朝食、ﾊﾞｲｷﾝｸﾞ、ﾊﾟﾝ、ﾀﾏｺﾞ､他
8:00発、8:10次のﾎﾃﾙ､8:35漓江下り乗り場、8:40乗船、9:00発、
11:00〜11:40昼食、船内、ｺｴﾋﾞｶﾗｱｹﾞ､中国料理、ｷﾝﾓｸｾｲｻｹ、ﾋﾞｰﾙ
12:40下船〜西街散策〜ﾊﾞｽ、13:10ﾊﾞｽ発〜月亮山写真ﾀｲﾑ少々、
13:40〜14:00古榕（カジュマル）公園、15:05〜15:15ﾄｲﾚ休憩、
15:50〜16:30
民芸店、16:40〜17:05象鼻山、
18:40〜19:20 夕食 桂林名物料理 ｽｯﾎﾟﾝｽｰﾌﾟ、他、ﾋﾞｰﾙ
19:50ﾎﾃﾙ､20:10〜20:30ｼｬﾜｰ､21:20〜23:40懇親
0:00 就寝。
曇り時々雨
天気は幸いにも薄曇りで雨は降るような気配がなくてほっとする。今回のメインである漓江下りの日である。ぐっすり眠れたので睡眠時間はやや少ないが気分はいい。朝食ﾊﾞｲｷﾝｸﾞは牛乳の飲み物がないのが困る。後で、あったということを黄さんから聞くが。
８時に揃って発車し、ランクアップのホテルに行く、周囲は下町できれいとは言えないし道路工事でがたがた道、駐車する車でバスは通りにくいが何とか抜ける。マンション風の入り口でガードマンから扉を開けてもらい中に入る。日本人スタッフがいるコンドミニアム型のホテルだそうだ。経営も日本企業が関わっているようだ。でも、ホテルらしくなくてマンションの雰囲気、中は広いことだろうが。ここで８人が乗車して船乗り場へ向う、朝の通勤、通学時で道路は渋滞が多いが広州に比べればいい方だ。
桂林の成り立ちは紀元前３世紀の秦代に都となり、始皇帝の命で運河が引かれると、長江水系に通ずる南方の拠点となった。明代の１３７２年には靖江王府が置かれ皇帝一族の王が支配した。乗り場の竹江まで３０分ほど広い道を走る。陽朔まで８３ＫＭを４時間かけて船で下るのだ。港にはバスが多くきている、流石に名だたる観光スポットだ。
船もたくさん並んでいる、４００人近く乗れるのではないか。ヨーロッパ系の外人が目立つ。姿でだけでは日本人か中国人かはわかりにくいので余計にそう見えるのだが。３階建ての結構大きい船で、食事付なので場所も指定されている。４人ずつが対で８人セットになる。２０分くらいは景色が変わらないので座っているようにと言われて、動き出してからしばらくじっとしている。
この間に売り子がきて、写真集を見せて、装身具、昼食のオプションなどを売り始める。熱心なものだが飛行機の無愛想な者との違いは大きいものだ。小海老のから揚げがおいしいと勧められる。こちらは、たぶんお腹一杯になると思ったので不要と思ったが、ほしいという二人に言われてしぶしぶ認める。会計をやっているので、これに１００元は高いと感じたのだが、結果的には危惧していた通りで、油がしつこくてあまり食べず、隣からももらって夜の懇親用にと持っていたが、最終日にほとんど減らずに廃棄となった。まったく無責任なものだ。
２０分たつ頃から屋上に行く者も増えてきて上に上がるが、人が多くいてへりには寄れない。２重３重になっていて人影で写真がとれない。もっと早く上がっていた方がよかったのだ。２階にも客室があって、こちらは座席が広いようで料金が高い所か、そのうちに人が動くので写真も撮れるようになるし、要領がわかってきてデジカメで撮りまくる。
でも、どこなのか山と水ばかりなのだが。後で写真集を買うことになったが、こちらの方が使えるというものだ。天気もいいし漓江下りは人が多いのを我慢すればいい旅になった。今日は写真屋さんがホテルから付いてきて、注文した人のスナップを撮ってくれる。いつもやっているのでポイントになると呼んで、上手く場所採りをして撮ってくれる。１０枚だったか入れて５０００円と言っていたか。我々は個人的に映ったものをそれぞれ買うことにした。私は、４人一緒で撮ったものを１０００円で買った。
