7:00～7:40 朝食、
9:50ﾊﾞｽ、
11:05ﾊﾞｽ、11:35 石垣港ﾊﾞｽﾀｰﾐﾅﾙ
11:45～12:10 昼食、八重山蕎麦店 ﾔｴﾔﾏｿﾊﾞ、ﾀｺｶﾗｱｹﾞ､島ﾋﾞｰﾙ
12:50～13:50ﾎﾃﾙ戻り、
14:30～16:40ｲﾝﾀｰﾈｯﾄ
18:30～19:10 夕食
19:50～20:20天文台、20:30～21:40星座見物、説明、
石垣滞在も実施的には最後になる。翌日は帰るのみになるので、石垣市街中心部へ行くバスで出てみる。本数は少ないがバス路線があるので助かる。
ホテルをいくつか回るので時間は１時間かかるのだが、途中の唐人墓という名前に惹かれて降りてみる。一日乗車券を買っていたので乗降自由にできることもある。石垣港のバスターミナルと往復するだけでも有利な一日乗車券だったのだ。
唐人墓は観光という雰囲気ではない悲惨な歴史のお墓であった。
唐人墓（とうじんばか）は、石垣市の観音崎にある墓地。咸豊2年（1852）のロバート・バウン号事件で犠牲になった中国人苦力の慰霊のため、昭和46年(1971）に建立されたという。
中国人労働者は中国本土から米国船でカリフォルニアに運ばれる途上、奴隷なみのあまりにもひどい扱いを受けたため暴動を起こし、船長ら数人を撃ち殺し、中国人で船を操縦していたが、船は石垣島沖に座礁してしまった。
島に上陸した３８０人の中国人労働者のうちの１２８人は、その後事情を知って来訪した米国と英国の厳しい捜索の中で、銃殺されたり自殺に追いやられたりし命を失う。
しかし島民や琉球王国から食料や仮小屋などの助けを受けた生存者は、無事に中国本土に帰還することができた。唐人墓はここで亡くなった中国人労働者を祀るために建てられたとある。
中国風の煌びやかな装飾のお墓に拝礼し。唐人墓からちょうど道を挟んだ反対側に観音崎展望台があったので行ってみる。
ここはレンタカーで観光している人が数名きていた。展望台は小さな公園の中にあり、屋根がついて座れるところもあり眺めも良い場所だ。東シナ海に沈むサンセットを眺めるのには絶好のロケーションとあった。
竹富島が海を隔てた反対側に見えるが、西の方角には小浜島、その奥には西表島のシルエットを見られるそうだが雨で雲多くてよく見えなかった。
バス停に戻って次のバスに乗車してバスターミナルの終点に着き、ここから周辺を散策する。
石垣港は、沖縄本島から南西に約４１０㎞離れた八重山群島の中心である石垣島に位置する日本最南端の重要港湾。古くから沖縄本島、日本本土及び台湾等諸外国と八重山群島との物・人の交流拠点として発展してきた。
港は石垣島のほぼ南端になり、石垣市役所、竹富町役場、沖縄県立八重山病院など主要公共施設のほか、繁華街も近辺に発展してきた。
今回は特に目的もなく雨でもあり、近くの食堂で昼食に八重山蕎麦を食べることにした。八重山蕎麦は、沖縄県の八重山地方で食されている沖縄そば。製法的には一般的な沖縄そばと共通であるが、細めで縮れのないストレート麺が用いられ、ウコンやクチナシ色素を用いて黄色く着色されている。
他地域と同様に茹でた後に油処理を行うため、ラーメンなど一般の中華麺とは明らかに異なる食感である。麺は断面の丸い丸麺と四角い平麺（角麺）の二種類があるが、現在は丸麺＝八重山そばの特徴とされることが多いという。
スープは豚骨のだしが主体でほんのり甘みがあり、醤油で煮染めた豚の赤身肉とカマボコを細切りにして載せるのが特徴である。
ゆっくり食事をしてバス停に戻り帰りのバスに乗車する。雨が上がっていたら川平湾で途中下車の予定だったが、その期待は叶わずで雨が降り続いていて、そのままホテルまで戻って休息みした。
今回の滞在は雨ばかりで寒さもあり、マリンレジャーを楽しむということにはならなかったのだ。
最後の夜は星空観測会があり参加した。この日は人数の関係でタクシー４台に分乗する。
街灯も民家もない夜の真っ暗な道をタクシーは走ってくれるが、慣れているからこそと思う。細い道や曲がった坂道になり、途中の山道から一方通行の道路となり、標高197ｍの前勢岳山頂に行くのだ。
石垣島天文台は、平成18年（2006）に国立天文台と石垣市が共同で建設した観測研究施設。
石垣島を含む八重山諸島は、単に空気がきれいなだけでなく、「ジェット気流」の影響が少ないので、偏西風による星の光を揺らしていないので、星がクリアに、”チカチカ”でなく止まって見える。日本の中でも特に美しい星空を観測でき、また天体観測には最適な条件がそろった場所という。
石垣島天文台には、九州・沖縄における最大級、105㎝光学赤外線望遠鏡「むりかぶし望遠鏡」がある。
「むりかぶし」とは、石垣島の言葉では「群星」と書き、「すばる（小さな星の群れ）」を指し、ハワイ観測所にある「すばる望遠鏡」と同じ形式の望遠鏡。
この日は雲が多くて天台観測は無理かもと言われていたが、直径８ｍの大きな半球状のドームの中にある「むりかぶし望遠鏡」で天体観測会になる。
夜空の星の説明の後で、ドームの大きな扉が開いて、巨大な望遠鏡が静かに動き出す。方角を設定すれば自動的に向きが決められて調整されるようだ。
順番に覗くのだが雲がかかって見えない時もあり、きれいには見れらなかったし、何を見たのかも忘れている。
室内一杯になる「むりかぶし望遠鏡」 下右：横のパソコンの画面で見たのだが？
その後は、「4D2U（4次元宇宙映像）鑑賞会 」で、特殊な眼鏡をかけて、200インチの大きなスクリーンに「その日」の石垣島の夜空が映し出され、４次元の世界になる。
国立天文台の４次元デジタル宇宙プロジェクトが開発した映像なのでリアルに、本当に宇宙の中に迷い込んだような立体的な映像空間が広がる。
しばし、スタッフさんの説明を聞きながら夜空の中を彷徨っていた感じだ。残念ながら星座の名前はいくつもでてきたが覚えることはできない。
帰りは、天文台の近くでタクシーが停まってくれて、ホタルがいる場所を案内してくれた。数匹しか見えなかったし、藪の中なのであまり幻想的な雰囲気にはなれなかったのだが。
