7:10～7:40 朝食、ﾊﾞｲｷﾝｸﾞ
8:00～10:00 名蔵湾ﾏﾝｸﾞﾛｰﾌﾞ植樹・ﾊﾞﾝﾅ公園
10:30～10:50 石垣ｼｮｯﾋﾟﾝｸﾞｾﾝﾀｰ、
11:30 ホテル戻り
11:45～12:30 昼食、
13:00～14:20 ｲﾝﾀｰﾈｯﾄ
14:40～16:30 運動、散策
ネイチャーガイドの案内で名蔵湾のマングローブ植林と湿地散策のツアーに参加した。
ホテルからバスで２０分ほど走り、空港や石垣市街地に行くときに通過する名蔵湾にくる。名蔵アンパル（名蔵網張）と呼ばれる場所で、石垣市西部に位置する干潟およびマングローブ林を含む地域になる。
地元では単にアンパルと呼ばれ網張という漢字があてられている。真栄里マニカという賊を捕らえるため、名蔵川周囲を村民総出で網を張るがごとく包囲したことに由来すると言われている。真栄里マニカの詳しいことは判らない。
名蔵アンパルには亜熱帯気候特有の動植物が分布しており、特に貴重な野鳥の飛来地、生息地となっている。
平成15年(2003)に沖縄県指定の名蔵鳥獣保護区（集団渡来地）から国指定の鳥獣保護区（希少鳥獣生息地）になり、約74haの地域が特別保護地区に指定された。
さらに平成16年(2004)には既存区域の後背地がカンムリワシなどの採餌、休息等の場所として特に重要なことから、特別保護地区が157haに区域が拡張された。
平成17年(2005)にラムサール条約登録地になり、西表国立公園（現西表石垣国立公園）の拡張（石垣島の編入）に伴い同国立公園の特別地域（第1種特別地域128ha、第2種特別地域47ha）に指定された。
マングローブ林はアンパルを代表する植生で、オヒルギ、ハマザクロ（マヤプシギ）、ヒルギダマシ、ヒルギモドキ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギの計6種が生育している。
ここでマングローブ植樹体験をするが、砂州にスコップで穴を掘り、ひとつの穴に４～５本の苗木を植えるのだ。実際は二人に１本の割り当てでありすぐに終わる。5分程度の簡単なもので、代表者だけしかできないのだ。
上：マングローブ 下：植樹とその後
湿地個所に通じる道で小さい穴のある塚がある。オキナワアナジャコの巣であり2mもの深さの穴に生息している。活動は夜間に行われるので昼間は見られないが、外見がロブスターに似ており、体長は16～20cm程度。穴掘りは、地中深くから有機物をもたらし、マングローブの生態系にとって重要な役割を果たす。
また穴の上部に、火山にも似た最大3mもの高さの「シャコ塚」を築き、ここには動植物を含め、様々な生物が共生しているという。
上：オキナワアナシャコの巣 下：湿地帯
名蔵アンパルは名蔵川の河口部にできた入り江で土砂が堆積し、マングローブ林が形成された。
沿岸部には南北約2kmに渡り砂州が発達し、結果として潟湖が形成された。現在は砂州の上に道路が通り、2つの海峡部にはそれぞれ名蔵大橋、名蔵小橋が架かっている。
少しバスで走り名蔵大橋の手間の駐車個所にある説明看板で最後の説明がある。
名蔵大橋と眺め
そして、サービスになるのだろうが、石垣で眺望がいいというバンナ公園の展望台に行ってくれる。
日本最南端の森林公園というバンナ公園は、石垣市街地の北方にそびえる標高230mのバンナ岳周辺の広大な自然環境下にある。
山の地形を生かした広場、散策路には亜熱帯性気候風土の多くの珍しい植物が観察でき、鳥類の保護・繁殖など、多くの市民が自然科学に興味を持ち、自然を楽しめる場を提供しているという。
バンナスカイラインで３つある展望台のひとつ「南の島の展望台」に着き、眼下や周囲の風景を堪能する。この日は曇りの空ながら晴れ間もあって比較的いい日で良かった。
上：展望台 下左：対面に渡りる鳥観察所 下右：展望台入口
展望台からの雄大な眺め
最後は、ガイドさんは来ないが、契約の関係かショッピングセンターまで行って少し時間を取り、バスはホテルに戻った。３時間半弱のミニツアーであった。
